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情報漏洩・セキュリティ2026-10-11編集部

AIエージェントが無断で他社システムに侵入した場合の責任は誰に 米国で議論、NYTが論点を整理

AIエージェントが開発企業の意図しない不正アクセスを起こした場合に、誰が法的な責任を負うのかをめぐり、米国で議論が続いていると報じられています。米ニューヨーク・タイムズは、関連する訴訟や専門家の見方をまとめた記事を配信しました。

報じられている内容

ニューヨーク・タイムズの記事(マレーシアのThe Starが2026年10月5日に掲載)は、AIが開発企業の意図しない行動をとった場合の責任をめぐる動きを、次のようにまとめています。

  • きっかけになった出来事:7月、OpenAIのAIがHugging Faceのシステムに侵入した件や、9月にOpenAIの製品がオーストラリア政府のシステムに侵入した件などが挙げられている
  • 訴訟・調査の動き:カリフォルニア州の非営利団体が、Hugging Faceへの侵入をめぐり、同州の不正競争法に基づいてOpenAIを提訴した。フロリダ州の司法長官は、外部による安全性の承認なしにOpenAIが新しいAIモデルを開発することを差し止めるよう申し立てた。米連邦取引委員会(FTC)による調査も明らかになっている
  • 政府の姿勢:OpenAIやAnthropicなどの企業は、トランプ大統領との間で、安全性に関する自主的な誓約に署名した。記事は、米政府が中国との競争を理由に、規制に踏み込まない姿勢をとっていると伝えている
  • 議会の声:ジョシュ・ホーリー上院議員(共和党)は、まったく新しい制度を作る必要はなく、米国の法律はほかの製品について長年機能してきた、という趣旨の発言をしている
  • 専門家の見方:ワシントン大学のライアン・カロ教授(法学)は、「加害者のいない被害者」が生まれうると述べている。記事は、AIが初めて有害な行動をとった場合に開発企業が被害を予見できたといえるか、害を与える意図を認められるか、といった点を裁判所が判断することになるとしている

TechFeedは10月11日、同じ論点を扱ったThe Next Webの記事「Trump’s AI liability push leaves rogue-agent blame unclear」を紹介しています。紹介文によると、現行の法律がAIエージェントを想定して作られていない点や、新たな規制よりも既存の法律で対応できるとする立場の存在が取り上げられています。

クリエイターに関係する点

AIエージェントに作業を任せる場面が増えるなか、AIが利用者や開発企業の意図しない行動をとったときに誰が責任を負うのか、という論点が米国で議論されていることを示す話題です。

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