DistroKid、UMGの訴訟を受けて一部楽曲を削除 事前通知なしとの声もと報道
音楽配信代行のDistroKidが、ユニバーサル ミュージック グループ(UMG)から起こされた著作権侵害訴訟を受けて、一部の楽曲を配信から削除したと報じられています。
Music Business Worldwide(10月12日)と Musicman(10月16日)の報道をもとにまとめます。
報じられた内容の概要
- 訴訟:UMG(UMG Recordings、Capitol Records、Capitol CMG)が9月15日、米デラウェア州の連邦地裁にDistroKidを提訴したと報じられている。UMG側は、DistroKidがAIで生成された質の低い楽曲を大量に配信プラットフォームへ流し、権利を侵害する楽曲を配信していると主張しているとされる。一方で訴状は「AI生成であることが明示された楽曲の配信を問題にするものではない」としていると報じられている
- 対象の楽曲:訴状には約1,000件の楽曲が挙げられ、調査では約2,000件の権利侵害の楽曲を特定したとUMG側は主張していると報じられている
- DistroKidの説明:同社の担当者は「UMGの申し立てを受け、ごく少数の楽曲を削除した」と説明し、訴訟でのUMGの主張には強く反論しているとされる
- アーティストの声:SNSなどでは、事前の通知なく楽曲が削除されたという報告が出ていると報じられている。ライセンスを得たカバー曲や数年前から配信していたアルバムも削除された、との声もあるとされる
- 異議の手続き:アーティストはDMCA(米国のデジタルミレニアム著作権法)の異議申し立て(カウンター・ノーティス)を出せるとされ、再配信までには10営業日待つ必要があると報じられている
クリエイターに関係する点
配信代行サービスを通じて楽曲を発表しているクリエイターにとっては、権利者の申し立てによって、自分の楽曲が通知なく配信停止になる場合がある、という事例です。訴訟の行方は今後の裁判で争われます。