ファッションモデルの顔の差し替えやAI分身、撮影契約に条項 ロイターが取材
ロイターは、ファッション業界でAIによる顔の差し替えやモデルの「デジタルツイン(デジタル空間の分身)」の利用が広がり、モデルの仕事や権利に影響が出ていると報じました。撮影契約にAI利用の条項が入っている例も伝えています。
公表された内容の概要
- 取材の範囲:ロイターはモデル事務所の責任者15人に取材し、ブランドがAIの使い方を示した撮影契約を十数件確認したとしている
- 契約の内容(報道による):
- Diesel:顔の特徴や体の比率の変更・再構成、参加モデル同士の顔の入れ替え、別人の体への顔の合成についての権利を求めた
- Calvin Klein:「本人と分からない程度の画像」をAIツールの学習・調整に追加の報酬なしで使うことを求めた
- ロレアル:見た目の修正・加工にAI技術を使う権利を求めた
- あるブランドは、モデルのAIによる複製を作って1年間「所有」し、追加の支払いなしで使う権利を求めたとされる
- 業界への影響:AIで作ったモデル画像は撮影に比べ費用を9割以上削減できるとされ、モデル事務所の予約の減少や撮影スタジオの閉鎖が伝えられている
- ルールの動き:米ニューヨーク州の「ファッションワーカー法」(2025年6月施行)は、本人の明確な同意なくモデルの複製を作ったり加工したりすることを禁じていると紹介されている。英国のモデル事務所の団体は、AIの利用には本人の同意を必要とし、デジタルツインは本人が所有するという、拘束力のない行動規範をまとめたとされる
※ロイター日本語版の本文は自動取得できなかったため、内容は同じ記事の英語版(iTnewsへの配信)で確認しています。
クリエイターに関係する点
人物を撮影・起用する広告やビジュアルの制作では、撮影契約でAIによる加工や学習への利用をどう取り決めるかが論点になりつつあることが、報道からうかがえます。