被災者の報道写真をAIで加工か、「笑ってピース」の偽画像が拡散 警察が被害届を受理と報道
地震で自宅が全壊した熊本県氷川町の男性の報道写真が、AIで加工されたとみられる偽画像になってSNSで拡散していると、共同通信が報じています。元の写真を掲載した毎日新聞社は、法的措置も含めて対処する方針を示しています。
共同通信が配信した記事の内容を紹介します。
報じられた内容の概要
記事によると、経緯は次のとおりです。
- 元の写真:熊本県氷川町の男性は、7月28日の地震で自宅が全壊し、毎日新聞の取材を受けた。記事と写真は7月29日、ニュースサイトに掲載された
- 偽画像:その後、全壊した自宅の前で男性が笑顔でピースサインをしている画像が、X(旧ツイッター)などで出回った。男性は「こんな写真、撮っていない」と話している。記事によると、第三者がAIで加工したとみられる
- 被害届:男性は家族や知人から知らされ、8月18日に警察が被害届を受理した。記事は、名誉毀損罪や侮辱罪、業務妨害罪などの適用により、刑事罰の対象となりうると伝えている
- 毎日新聞社のコメント:元の写真を改変したものである可能性が極めて高いことを確認したとし、「当社の著作権を侵害する行為である上、被災者の尊厳を傷つけるもの」として、法的措置も含め厳正に対処する方針を示した
- 投稿者の特定:記事中の弁護士の話では、投稿者の特定までに5〜7カ月、弁護士費用として50〜60万円ほどかかるとされている
- 過去の例:災害時に偽画像が広がる例は、2022年の台風15号の際など、近年相次いでいると紹介されている
クリエイターに関係する点
報道写真をAIで加工して投稿したとみられる事例で、写真を撮影・掲載した報道機関が著作権の侵害を指摘し、写っている本人は警察に被害届を出したと報じられています。他人が撮った写真や実在の人物をAIで加工して公開することをめぐる事例の1つです。