「AIはアートを壊すのか」ベンヤミンの複製技術論からAIと芸術を考えるコラム、WirelessWireが掲載
WirelessWireが10月19日、思想家ベンヤミンの「複製技術時代の芸術作品」の議論を手がかりに、AIと芸術の関係を考えるコラムを掲載しました。AI生成物の著作物性をめぐる日米の当局の考え方にも触れています。
WirelessWireが10月19日に掲載したコラムの内容を紹介します。筆者の意見を含む記事です。
コラムの概要
筆者は八十雅世さん(TDI株式会社 経営企画部)。約90年前、ドイツの思想家ヴァルター・ベンヤミンが写真や映画の登場について論じた「複製技術時代の芸術作品」の議論を、現在のAIに当てはめて考えています。
コラムは「AIがつくったものは誰の作品か」「そもそも作品とは何か」という問いを立てています。そのうえで、問うべきは「AIが芸術を壊すかどうか」ではなく、AIによる芸術そのものの性格の変化だ、という見方を示しています。
紹介されているAIと著作権の考え方
コラムでは、AI生成物の著作物性について次のような当局の考え方が紹介されています。
- 日本(文化庁):「AIと著作権に関する考え方について」で、AIで生成したものが著作物に当たるかどうかは、AI利用者の「創作的寄与」がどの程度あるかなどを、個々のケースに応じて判断するという考え方が示されている
- 米国(米国著作権局):AIの出力物の著作物性について検討を進めており、AIを創作の補助ツールとして使ったこと自体は著作権の保護を妨げない一方、プロンプトの入力だけでは十分な創作性を認めない場合もある、との整理が紹介されている
クリエイターに関係する点
AIを使った制作物が「誰の作品か」という問いを、芸術論と各国の当局の考え方の両面から整理したコラムです。当局の考え方の詳細は、それぞれの公表資料で確認できます。