【AIクリエイター通信】Anthropicのフェアユース審理、Metaの規約変更 ほか
こんにちは、AIクリエイター通信です。
今週の記事の中から話題になっているものをピックアップします。
今号では、著作権やAIの学習をめぐる動向が引き続き大きく取り上げられています。米国の裁判所ではAnthropicの学習に関するフェアユースの審理が行われたほか、Metaの商用利用規約からトレーニングの文言が削除されたという報道もありました。
また、総務省による選挙のSNS偽情報対策の指針や、博報堂による画像類似度チェッカーの提供開始など、国内外でルール作りや実務的な対策の動きが見られます。
今号の記事
- Anthropicと音楽出版社の歌詞をめぐる訴訟、フェアユースの審理 判断は示されず
AnthropicがClaudeの学習に歌詞を使ったとして音楽出版社が起こした訴訟で、米カリフォルニア州サンノゼの連邦地裁が10月21日(現地時間)、学習が「フェアユース(公正利用)」に当たるかについて審理を行いました。裁判官はその場で判断を示さなかったと報じられています。
2026-10-23 出典:ロイター・ChatGPT Is Eating the World・Lawyer Monthly - 【続報】ゲッティイメージズ、米連邦破産法11条の適用を申請
写真・映像素材大手の米ゲッティイメージズは10月21日、10月12日に発表していた方針どおり、米国の一部の法人について米連邦破産法11条の適用をデラウェア州の破産裁判所に申請したと発表しました。
2026-10-23 出典:Getty Images(米証券取引委員会への提出書類) - 選挙のSNS偽情報対策、総務省が指針 AI生成の画像・動画への警告表示も例示と報道
選挙の際にSNSで広がる偽情報・誤情報への対策として、総務省がSNS事業者向けの指針をまとめたと報じられています。公正な選挙を害するおそれのある投稿の収益化停止を求め、対策の例としてAIで生成された画像や動画への警告表示が挙げられているとされます。
2026-10-23 出典:読売新聞・日本経済新聞・共同通信(秋田魁新報) - UMGとソニー・ミュージック、Suno訴訟で投資家ライトスピードに書類提出を要請
音楽生成AI「Suno」を相手取った著作権侵害訴訟で、ユニバーサル ミュージック グループ(UMG)とソニー・ミュージックエンタテインメント(SME)が、Sunoの投資家であるライトスピード・ベンチャー・パートナーズに関連書類の提出と証言を求めていると、Musicman-netが報じています。
2026-10-23 出典:Musicman-net - 米裁判所、海賊版サイトからの書籍入手を承認した人物の特定をMetaに命令
AIの学習に書籍を使ったとしてMetaが訴えられている裁判で、米国の判事が10月19日、海賊版の書籍を集めたサイトからトレントでデータを入手する判断に関わった人物をすべて特定するよう、Metaに命じたと報じられています。
2026-10-22 出典:TorrentFreak・GIGAZINE - MiniMax、AIモデル「M3.1 Flash」を提供開始 重みは後日公開
中国のMiniMaxは10月19日、AIモデル「MiniMax M3.1 Flash」を発表しました。API、定額プラン「M Plan」、コーディング用のアプリ「MiniMax Code」で使えます。
2026-10-22 出典:MiniMax - Anthropicの著作権訴訟の補償対象に韓国の作品21点、と韓国メディアが報道
米Anthropicが作家らから起こされた著作権の集団訴訟をめぐり、韓国の作品21点の英訳本も補償の対象に含まれていると、韓国のKBS WORLD Radioが報じています。
2026-10-21 出典:KBS WORLD Radio・ハンギョレ - デジタル庁、政府職員向けAI「源内」にAIエージェント環境を導入 安全基準「源内基準」も公表
デジタル庁は10月20日、政府職員向けの生成AI利用環境「ガバメントAI 源内」で、AIエージェントを使える環境の提供を始めると発表しました。安全に使うための基準「源内基準」もあわせて公表しています。
2026-10-21 出典:デジタル庁・ITmedia AI+ - 英ゲーム業界団体Ukie、AI利用の管理体制を法律事務所が審査する認証マークを開始
英国のゲーム業界団体Ukieは、法律事務所Sheridansと共同で、ゲームスタジオのAI利用を審査し、認証マーク「AI Certification Mark」を付与するサービスを始めました。
2026-10-21 出典:Ukie・GameBusiness.jp - 米国土安全保障省、連邦政府の民生部門にDeepSeekの使用禁止を指示と報道
米国の国土安全保障省が、連邦政府の民生部門に対し、中国のAI企業DeepSeekの製品やサービスの使用を禁止したと発表したと、TBSテレビやFNNが報じています。
2026-10-21 出典:TBSテレビ・FNN(フジテレビ) - 博報堂、生成AI画像と既存画像の類似を調べる「画像類似度チェッカー」を企業に提供
博報堂は10月19日、生成AIで作った画像などとWeb上の既存画像との類似性を確かめる「画像類似度チェッカー」を、クライアント企業向けに提供し始めたと発表しました。
2026-10-20 出典:博報堂・日本経済新聞 - 韓国でSunoの歌声を使った曲が音楽チャート上位に AI表記や著作権の扱いで議論
韓国で、歌声をAI音楽生成サービス「Suno」で作った曲が、国内の音楽チャートの上位に入りました。AIの使用を表示するかどうかや、著作権の登録の扱いをめぐって議論が起きていると報じられています。
2026-10-20 出典:東亜日報・WIKITREE - 【続報】Meta、商用利用規約のクロール条項から「トレーニング」の文言を削除と報道
ビジネスアカウントのサイトへのクロールを許諾する条項を加えたMetaの商用利用規約について、Metaが10月17日に「トレーニング(training)」の文言を削除したと報じられています。
2026-10-20 出典:The Verge・GIGAZINE - DeepSeek、「V4.1-Flash」の新版を公開 重みはMITライセンス
中国のDeepSeekは10月17日、AIモデルの新版「DeepSeek-V4.1-Flash-1017」を公開しました。Web版・アプリ・APIで使えるほか、モデルの重みを公開しています。
2026-10-20 出典:DeepSeek・Hugging Face・ITmedia AI+ - AIを使ったゲームの無断移植・クローンが相次ぐと海外報道 開発者らが懸念
AIでゲームのプログラムを解析・作り直した無断の移植版やクローンが、ここ数週間で数多く出回っていると米Kotakuが報じました。テイクツー・インタラクティブの元AI責任者らが懸念を示しています。
2026-10-20 出典:Kotaku・Game*Spark - 「AIはアートを壊すのか」ベンヤミンの複製技術論からAIと芸術を考えるコラム、WirelessWireが掲載
WirelessWireが10月19日、思想家ベンヤミンの「複製技術時代の芸術作品」の議論を手がかりに、AIと芸術の関係を考えるコラムを掲載しました。AI生成物の著作物性をめぐる日米の当局の考え方にも触れています。
2026-10-19 出典:WirelessWire
AI技術の発展やそれに伴う法的な議論が続く中、国内外のルールや企業の規約変更はクリエイターの活動にも直接関わる重要な要素となっています。
日ごとに新しい情報がでてきていますので、自身のクリエイター活動に関連しそうな動向は常にキャッチしていきたいですね。